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PNC TJ1533 96-005, 199 Pages, 1996/03
本調査研究の目的は、既に広域スケールでの環境影響評価に関する研究が進んでいる。地球温暖化、オゾン層破壊、酸性雨等、自然環境汚染の評価手法について調査するとともに、リスクの相対評価手法等の検討を行い、総合的に環境影響評価を行うための手法の基礎を確立することである。(1)広域影響評価手法の研究ソースターム評価の考え方、広域拡散影響評価手法の現状および移行に関与するパラメータに関する調査を行った。(2)リスクアセスメント手法の調査研究環境におけるリスク源、評価手法、評価の考え方に関する現状の調査を行った。
伊藤 均
SUT Bulletin, 0(11), p.25 - 29, 1996/00
近年、食品照射は多くの国で実用化が進展しており、臭化メチルなどオゾン層破壊の原因物質の代替法としても注目されている。放射線処理は紫外線やオゾン、加熱、薬剤技術より優れており、多方面への応用が可能である。低線量処理は発芽防止、殺虫処理が有望であり、多くの国で実用化されている。中線量照射は食中毒菌や腐敗防止を目的としており、米国やフランス、オランダ、ベルギーで実用化され始めている。香辛料の照射は20ヵ国以上で実用化されており、国際間で流通している。高線量処理は滅菌を目的としており、病人食、宇宙食、軍用食として実用化している国がある。照射食品の安全性は実験動物用飼料が25~50kGyの高線量で約30年も実用化していることが証明している。
松本 史朗*
PNC TJ1533 94-002, 217 Pages, 1994/03
本調査研究の目的は、既に広域スケールでの環境影響評価に関する研究が進んでいる、地球温暖化、オゾン層破壊、酸性雨等、自然環境汚染の評価手法を調査し、原子力分野への応用の可能性を検討することである。このため、本年度は上記目的達成のための第一段階として以下の調査を実施した。(1)地球規模の自然環境問題に関する調査・地球温暖化、酸性雨、都市域の大気汚染に関する調査を行った。(2)自然環境汚染に対するアセスメントの調査・土壌汚染、植物汚染、汚染土壌修復技術に関する検討を行うとともに、表層土壌における無機態元素の分布と動態について検討するため、多元素同時分析手法による土壌中無機元素の測定について検討を行った。
伊藤 均
放射線と産業, 0(57), p.16 - 19, 1993/00
北京で開催された第8回放射線プロセス国際会議では食品照射に関係した報告が異常に多かった。また、この会議に続いてRCA食品照射研究調整会合が開催された。ここでは、これらの会議全体の印象について報告する。近年、環境問題がクローズアップされているが、食糧の国際間貿易、長期保存などで広く使用されてきている臭化メチル、二臭化エチル、酸化エチル等の燻蒸剤がオゾン層破壊、発癌性に関係するとして次々と使用が禁止されつつある。代替法としては放射線処理法が有望視され、WHOも再度照射食品の安全性を宣言した。米国では鶏肉中のサルモネラ殺菌のための実用照射がいよいよ開始される情勢にあり、各国政府とも食品照射に対する取りくみが本格化しつつある。このため、我が国でも食品照射を再評価する必要があると思われる。